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万里の長城と黄砂と日本の春霞について
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万里の長城と黄砂と日本の春霞について 甲斐鐵太郎
八ヶ岳牧場からの八ヶ岳連峰 中央部は阿弥陀岳(標高2,805 m)。2025年3月20日、15:16撮影。
万里の長城と黄砂と日本の春霞について 甲斐鐵太郎
茅野市の諏訪中央病院5階食堂からの八ヶ岳連峰。山は見えるように補正した。2025年3月26日、13:48撮影。
万里の長城と黄砂と日本の春霞について 甲斐鐵太郎
プラグインハイブリッドのプリウスと似た価格、480万円の車両価格の旧車風クロスカントリー四駆が停まっていた。あるトヨタ店では40倍の倍率で抽選会を実施した。
(本文)
2025年3月26日(水)の長野県と山梨県の気象ニュースは黄砂で視界が遮られたこと。甲府地方気象台は26日午前11時に山梨県内で黄砂の観測を発表。山梨県内で黄砂が観測されたのは2023年4月13日以降およそ2年ぶり。25日には南部町では町の3月の最高気温を更新する29℃を観測、南部町で町の3月の最高気温を更新。身延町切石で26.9℃、大月市で26.4℃、甲府市で26.2℃など10の観測地点のうち6地点で日中の最高気温が25℃以上の夏日となった。
長野県では2025年3月25日(火)26日(水)の両日、黄砂が飛来し、長野県松本地域でも早朝から景色が白くかすんだ。関東甲信地方は25日から26日にかけて視程(見通せる距離)が10キロ未満となり、所によっては5キロ未満となった。飛来のピークは26日とされている。物が肉眼ではっきり見える範囲の「視程」は一時、松本市で2㎞、諏訪市で3㎞、長野市と飯田市で4㎞、軽井沢町で6㎞であった。26日は風が強まり、最大瞬間風速は大町市では午前8時すぎに22.3m、伊那市では午前5時半ごろに20.7mを観測した。
岡谷市の諏訪湖周辺では対岸がほとんど見えなかった。ふだんは見える景色が霞みに包まれた、八ヶ岳などの周囲の山々はまったく見えず。諏訪湖の周りを毎日歩いている80代の男は「いつもと違って対岸も八ヶ岳も見えない。黄砂でこんなに見えなくなることは初めてだ」と話す。
この二日間、ある男は茅野市の諏訪中央病院に治療にでかけた。25日(火)は糖尿病性の眼底出血の治療のために薬を眼球に注射針で注入。26日(水)は膵臓に発生している嚢胞の医師による判定。癌性のものではなかった。二日とも昼食は5階の八ヶ岳が東側に見える食堂で。黄砂で八ヶ岳の姿はなし。26日は夕方になって姿が見えた。この病院では難聴の検査をし、日曜大工による左手薬指のバネ関節の治療をする。眼は山梨医大、整形外科は東京科学大学(旧東京医科歯科大)の医師が担当。年齢がかさむにつれて身体が難儀している。
黄砂でオノノイテ(慄いて)いる人間がいる。40倍の抽選に当たって480万円の車両価格の旧車風クロスカントリー四駆を手に入れた。盗難が怖いうえに車の隅に黄砂を詰め込みたくない。屋根付き、鍵付き駐車場がないから車体カバーを急きょ用意した。そのような人間の手伝いをさせられている病院通いの男は背中と腰の傷みを整形外科医にうったえて、リハビリ室で20分間の整体治療。
江戸期までの日本は木材を燃料として使ってきた。住居も木材でつくられた。木材を使いすぎると山が荒れ、樹木が育たなくなる。大津市の田上山(たなかみやま)は1908(明治41)年には禿げ山だった。砂防工事と植林によって森林が復元した。兵庫県の六甲山も同じ。
四大文明が栄えたその地はすべて禿げ山になった。森林を伐採して煉瓦(れんが)を焼いて万里の長城がつくられた。黄河上流の樹木が消えて砂漠になった。日本を襲う黄砂はそこからやってくる。黄砂は春だけではなく条件によって年中飛んでくる。木材を燃料に使ったことによって引き起こされた砂漠化。
中央アジア南西部に位置する共和制国家トルクメニスタンでは、1971年以来地下には豊富な天然ガス火災が発生して今でも燃え続けている。その火災現場の直径は100m。ガス採掘現場が落盤し有毒ガスが出たために火をつけて対応して現在に至っている。アメリカ合衆国ペンシルベニア州コロンビア郡のある町は19世紀後半から石炭鉱業によって栄えたが、1962年に坑内火災が発生した。連邦政府は退去勧告を出した。住民が町を去り、結果ゴーストタウンとなった。この火災は今もなお鎮火されずにいる。
縄文時代には温暖期と寒冷期が繰り返した。温暖期には海面が5mほど上がった。新潟市も津市も和歌山市も徳島市も岡山市も海面下。大阪市などもそうであり、東京の中央区、港区、千代田区なども同じ。つくば市の近くまで海がきていて、荒川が流れる埼玉の奥深くまでそうであった。南太平洋の島国ツバルは当時は海の底だから人は住んでいなかった。
縄文期(縄文時代)は約1万6500年前(紀元前145世紀)から約3000年前(紀元前10世紀)。縄文の温暖期、寒冷期のこと、温暖期の縄文海進の気象現象と、化石燃料の使用による大気の温度上昇との間に、どのような区別が付けられるのか。
木を燃やし、石炭を燃やし、石油を燃やし、ウランを燃やすこと、そして太陽光をエネルギーに変換することは現代社会の基礎となっている。太陽光発電の効率の都合のためにすべてこれで電気エネルギーを賄うとすると国土の10%を変換場ネルで覆うことになる。国土の7割から8割りが森林である日本ではどうなるのか。開けた土地は2割から3割ほどなのだ。
春霞(はるがすみ)は、春の季節に立つかすみである。冬から春になると、遠くの景色が見えにくくなること。春のかすみ。霞や霧は、大気中の水分が植物の蒸散が活発化するなどの要因によって増え、気温の低下などによって微粒子状(細かい水滴)となり、眼に見える状態になる。昼と夜の変わり目で気温差の大きい日に起こりやすい。夏の山では水蒸気が多く発生するから遠くが見えにくい。
黄砂がカスミの原因になることがわかった。黄砂は偏西風により以前より飛来しているので古い文献にある春霞も一部は黄砂を指していたのではないか。風情と考えていた春霞の発生は黄砂が原因であった。中国の原子力発電所で事故が起こる。発電所は沿岸部にあるから放射能汚染物質は中国本土よりも日本にその多くが飛来する。福島原子力発電所の事故で発生したそれは幸運にもその多くが太平洋の海上へ飛んで行った。
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